2013年10月18日金曜日

秋の花

  色とりどりの菊が活けられており、校長室が一気に華やいだ。

  放課後、華道部の生徒が、まさに季節の花を香りとともに届けてくれた。古来、重陽の節句には欠かせない花であり、そういえば、先週は重陽の節句だったなと思いだした。

  来月には近畿高校総合文化祭が本県で開催され、本校からも文化部の多くの生徒が参加する。合唱部が練習する歌声が、静かに深く響いている。
 
  文化の香り漂う校内で、豊かな感受性が養われることを期待している。

  

2013年10月17日木曜日

秋本番と制服

  朝夕めっきりと涼しくなり、日中も過ごしやすくなった。まさに秋本番といったところである。7限授業を終え、家路を急ぐ生徒の制服は冬用一色である。

  国公立大の推薦入試が来月から始まる。放課後、個別の指導に、教える教員も受ける生徒も熱が入っている。

  そういえば、先日、一年の国語の授業を見学した際、夏目漱石の「夢十夜」の第六夜について、運慶の芸術作品が今日まで生き延びる理由など、味わい深く鑑賞していた。

  思考力や応用力、記述力は、こうした日常の授業を通してしっかりと身につくものであり、これから受験に挑む生徒には、今こそしっかりと土台を固めてほしいと願っている。

  今日は、豆名月とも呼ばれる「十三夜」、十五夜同様、ゆっくりと観賞する心のゆとりもまた、大事である。

2013年10月16日水曜日

台風一過

  大型台風の影響で、今朝は伊勢志摩地方に暴風警報が発令されていた。朝、校内を回っていると、廊下のあちらこちらで水がたまっている。吹きつける風雨により壁のクラックから水が漏れ出てきたようである。

  9時20分頃警報が解除されたため、始業時間を繰り下げて、午後1時からの授業となった。通学範囲が広いので、全員が登校するまでかなりの時間を要する。

  10時過ぎ、教室棟を歩いてみると静まり返っていたが、教室では、早く登校した生徒が熱心に自習している。

  昼になると、校舎内には強風とともに強い日差しが差し込んできた。体制が整い、午後の3時間、平常の授業が行われる。修学旅行を一週間後に控え、2年生のLHRでは事前学習も大詰めを迎えている。祈るは天候ばかりである。
  

2013年10月11日金曜日

試験終了後の校内

  蒸し暑い日は、今日も続く。今日で中間テストが終わり、午後になると、体育館やグラウンドでは、運動部員が活動している。

  作法室では、外部指導者の方が熱心に指導していただいており、茶道部員たちの立ち居振る舞いにも緊張感が漂っている。
  第2回全国高校生伝統文化フェスティバルでの「交流呈茶」への参加が決まっており、近畿高校総合文化祭も来月に控え、練習にも熱が入っている。

  スポーツと文化の秋、生徒たちの活動の様子を見ながら、蒸し暑さを吹き飛ばし秋本番が訪れることを願っている。

2013年10月9日水曜日

2日目の試験

    試験は12時に終了したが、午後、教室に残って勉強している生徒たちが結構いる。明日はどの学年も数学があり、熱心に問題を解いているようである。

  昼過ぎには、第九をうたう会の事務局長さんが、12月23日の「うたう会」への協力依頼に来校された。本校合唱部とOBが毎年参加しており、恒例の行事である。いつもと変わらず、依頼に来られる局長さんと話をしながら、こういうつながりを大事にしていきたい、と想った。
  
  一年生の教室棟の掲示は、パスカルの「パンセ」から引用した格言である。「パンセ」は、まさにパスカルの格言集である。

  私も、「考える葦」となり、絆や伝統の重みを胸に、襟を正して学校経営に邁進しようと固く誓った一日である。  

2013年10月7日月曜日

中間テストを明日に控えて

  明日から中間テストが始まるが、台風の行方が気になるところである。放課後遅くまで残って、教員に質問している生徒が見られるのはいつもの光景である。

  夕方、5時過ぎ、校内を回っていると、多くの教室で生徒が数名残って熱心に勉強している姿が目につく。自転車置き場付近では、帰り支度を急ぐ生徒から、「こんにちは」と元気な声で挨拶がある。

  生徒の、生き生きとした表情こそが、学校活性化の原動力だな、と感じながら、こちらも思わず笑顔で対応している。

  この週末に開催された「三重県高等学校産業教育フェア」のスローガン、「輝け、笑顔あふれるスペシャリストたち」の精神が、普通科高校でも日常的に具現化されているのは、嬉しい限りである。

2013年10月4日金曜日

後期生徒会スタート

  今日の昼休み、校長室にて、後期生徒会役員選挙の当選者、一人ひとりに認証状を手渡した。
  その後全員から、これから取り組んでいきたいこと、活動への抱負などを述べてもらった。「まずは、自分たちの顔を覚えてもらえるように頑張る」、「企画段階から、多くの生徒の意見を聞いていく」、「地域の清掃活動などボランティア活動も、自分たちが企画して積極的に取り組んでいきたい」、等々、一つひとつの言葉に意欲が滲み出ていた。

  そしてなにより、明るい表情と、しっかりと前を見つめる視線が、とても力強く感じられた。


 9月末、前期生徒会役員が、始業前に震災復興支援の募金活動をしていた。旧制中学校創立の精神である「自主・自立」が着実に後輩たちに受け継がれていく、これこそが、伝統のなせるわざかな、と嬉しい気持ちになった。