2012年11月30日金曜日

師走へ

  来週月曜からは2学期末テストである。期末テスが終わると3年生は特別編成授業となり、大学入試センター試験へと、受験モードが一気に高まる。

  日中は寒さも少し和らいでおり、生徒は、掃除が終わると足早に下校していく。明日からは冷え込みそうであり、県内では感染性胃腸炎の流行の兆しがあるので、健康管理には万全を期して試験に臨んでほしい。

  放課後の校内は静かであるが、図書館や自習室は熱気が溢れており、職員室での教員と生徒の対話もひっきりなしといった状況である。

  明日から師走。忙しい中にも、心身ともにリラックスできる時間を少しでもつくってほしいと願うばかりである。

2012年11月27日火曜日

満足のいく3年間

  「将来の夢の実現に向け、充実した高校3年間を過ごすことが一番大事ではないか。後で振り返った時に、『楽しかった』と思えるような高校生活を送ってほしい。」

  昨日の学校関係者評価委員会では、学校行事への満足度や授業理解度、遅刻者数等の様々なデータを基に学校の現状を説明し、評価委員の方々からたくさんの意見をいただいた。

  成果指標や目標数値も大事だが、何より忘れてはいけない根っこのところを指摘していただき、高校教育の原点に立ち返った想いがした。冒頭の意見がまさに、その見解である。


  期末テストを来週に控え、1年生の教室棟には簡潔な掲示が張られ、気持を切り替え勉強に集中するよう促している。放課後、職員室前で熱心に質問している生徒、面接や口頭試問に取りむ生徒の姿は生き生きとしている。「文武両道」と「自主自立」、輝く生徒は素晴らしい。

2012年11月19日月曜日

心を受けとめる人権学習

 2年生の人権学習の一環として、本校卒業生による人権講演会を実施した。「部落問題と私たちの未来について」との演題で、2人の卒業生が話をされた。

   「話をすることでお互いが分かり合える」、「高校時代に親友をつくることが大事である」、「部落問題について学ぶことは、これからの生き方につながる大事なことである」等々、同じ世代の若者として、高校時代の想いを織り交ぜながら、生徒たちに正面から語りかけた。

 講演の冒頭、司会の教員が、「心で聞くこと」の大切さを訴えたこともあり、生徒は静かに、真剣な表情で聞き入っていた。若い二人の話は生徒の心に深く浸透していったようである。

 講演終了後、各クラスごとにグループに分かれ、講演を聞いて感じたこと、気づいたこと等について、話し合った。

 
 人権学習は、自分の生き方を学ぶキャリア学習でもある。この想いを強くした一日となった。

2012年11月16日金曜日

輝く授業

  授業中の生徒の表情は明るく輝いており、指導している教員も生き生きとしている。


 
 文部科学省の「英語力を教化する指導改善の取組」の本県拠点校として、4技能習得のための言語活動の充実を目指し様々な活動を展開している。今日は、本年度2回目の運営指導委員会を開き、あわせて公開研究授業を実施した。公開授業には校外から20名ほどの先生方に見学していただいた。グループ学習の際には、机間を巡り活動の様子を観察されていた。

 
  
  授業終了後の研究協議会では、「授業が終わった後、生徒たちが楽しかったと言っていたのが印象的であった」、「個人、グループ、全体の3つの活動がバランスよく取られており、学びの設定が上手くできていた」、「オール イングリッシュで生徒の理解度が気にはなったが、グループ学習を上手く取り入れカバーしていた」等の感想や意見が交わされた。

  生徒とのやりとりを通して生徒の良さをうまく引き出しており、充実した内容とも相まってあっという間に終わった、と感じた授業であった。運営指導委員会終了後、「今日は充実した日であったなあ」、との言葉を残し帰られた先生方の想いを、生徒に是非伝えたい。

2012年11月15日木曜日

寒波の中暑い活動

  寒波の到来で、今朝はめっきり冷え込んだ。赤い羽根募金活動も4日目となった今日、生徒会役員が始業前と昼休み、生徒玄関前で呼びかけており、中には毎日募金をしてくれる生徒もいるようである。


  登校する生徒もマフラーやマスクを着用している姿が目立って増えており、募金をした後、足早に教室に向かっている。


  校長室には、華道部による生け花が置かれており、訪れる人の心を和ませてくれる。部屋全体に明るく華やいだ雰囲気が醸し出され、眺めていると生けた人の気持ちに自ずと触れ暖かい気分になる。


 人と人との心をつなぐものはたくさんある。生徒には、互いのコミュニケーションを大事にしながら、心温まる学校生活を送ってほしいと願っている。

2012年11月13日火曜日

ミニ「ビブリオバトル」

  最初の発表者が、「深夜特急」を3分程度紹介し、その後質疑応答を2分程度行った。2人目の発表者が「つばさものがたり」を、最後は「空中庭園」を発表し、参加者から出された質問に的確に答えていた。

 
  本日放課後、図書館で行われた、「ビブリオバトル」(本を媒介とした書評合戦)の光景である。学校司書の発案により初めて実施したものであり、図書委員を中心に10人が参加した。

  蔵書の整理と選定図書の効果的な配置等、利用者の視点に立って図書館の改革が進められており、本校図書館をモデルとした橋本紡さんの「図書館が、ここに」の出版も相まって、図書館が活気づいている。

 ビブリオバトルの傍らでは、熱心に自習している生徒の姿も見られる。言語活動を推進し、図書館を活用した教育活動を広く展開するなど、読書を通した学びを進めていきたい。

2012年11月12日月曜日

小論文と面接

 今週から国公立大学の推薦入試が順次始まる。面接や口頭試問対策も連日、校内あちらこちらの教室で行われており、私も最後に本番さながら一役買っている。

 志望の動機がはっきりしており、大学での学習に強い意欲を示している者、困難にめげず最後まで意志を貫ける者、こうした学生を大学は求めており、生徒たちには最後の確認をしている。

 美辞麗句や決まり文句をすらすらと述べるより、辿々しくも自分の言葉で真っ直ぐに主張を伝える生徒の声の方が、受けとめる私の心に深く響く。

 一年生は、7限目「総合的な学習の時間」に、外部講師による小論文学習についての講演を実施した。自分の思いや考えを具体例を使ってまとめること、など丁寧に話をしていただいた。次週はそれぞれが小論文をまとめることとなる。


  早い段階から社会の出来事に関心を持ち、自分なりの考えをまとめるよう心がけることが、夢の実現への一歩でもある。読むこと、聞くこと、書くこと、話すこと、これら言語活動の基本を大事にしたい。

2012年11月8日木曜日

活気ある授業

 今日は、他校から5名の先生方に来ていただき、新採教員の生物の授業を中心に授業実践研修が行われた。
 遺伝子の相互作用については、とても重要な項目であり全員に理解してほしいところである。あえてゆっくりめの内容設定をして授業に臨んだようである。


  授業終了後、研究協議が行われた。各自が気づいたポイントを持ち寄り整理していく「指導案添付法」のスタイルで活発な意見交換が行われた。




  「生徒のノリも良く、切り替えが素早かった」、「生徒とのコミュニケーションが上手く取れていた」、「話のネタを適宜使って関心を引き寄せていた」、「間違った答えに対して、きちんと板書して説明していた」といった意見、あるいは、「全体的に話のテンポは良かったが、押さえておきたいところで早口になっていた」といった指摘もあった。今後の授業改善に生かしていってほしい。
 
  授業が終わり起立・礼の後、生徒から思わず拍手が送られていた。今日の授業の位置づけを共有できた教員と生徒の関係があればこそであり、こうした好ましい人間関係を築きあげてきた教員と生徒に、心の中でエールを送った。
 

2012年11月7日水曜日

LHRの一コマ

  昨日、確認テスト(実力テスト)が終わり、本日のLHR、2年生は全員が体育館で進路講話である。進路主任が、今の時期の心構え、大事なこと、計画的・意欲的に取り組むこと、等々、具体的なエピソードを交えながら話し、生徒は熱心に聞き入っていた。


  一方、1年生は合唱祭の曲目選定や練習など、クラス単位で活発に活動している。このクラスでは、桜、未来予想図Ⅱ、Top of the world など、10曲程度が候補に挙がっており、この中から1曲に絞り込むのがなかなか難しそうである。
 

 合唱祭は本校伝統の行事であり、最優秀賞であるプラチナ賞の獲得を目指し、毎年、クラスごとに熱いたたかいが繰り広げられる。

  7限目の生徒の姿を見ながら、日々の勉強や学校行事に真剣に取り組む校風を大事にしていきたい、と強く思った。

2012年11月5日月曜日

歌の力

 3日(土)伊勢市民病院ふれあい祭りがあり、オープニングセレモニーで、本校合唱部が合唱を披露した。市民病院が地域連携の一環として行われている催しであり、本校合唱部の演奏も恒例となっている。

 病院一階ロビーで、大勢の市民や病院スタッフ、患者さんが周囲を取り囲むなか、「カントリーロード」、「いのちの名前」、「瑠璃色の地球」、「涙そうそう」の4曲を続けて合唱した。美しく澄み切った合唱は、聞いている人たちの胸深く響きわたり、琴線に触れるものであった。

 4日(日)には、本校同窓会北勢支部の総会があり、終了後の懇親会では、本校吹奏楽部一期生の方が、得意のクラリネットで懐かしい曲目を演奏し、参加者の大きな拍手に包まれた。

 演奏者の力量に加えて、歌い手と聞き手の想いが重なった演奏は、いつまでも心に残ることを改めて感じた土日となった。