2013年2月6日水曜日

明日に備えて

  明日は前期高校入学者選抜日である。今日は午後から、大掃除や会場設営に追われたが、生徒たちは、1、2年前を思い出しながら、中学生が気持ちよく受検できるよう、熱心に準備を手伝っていた。

  設営終了後、検査会場は立ち入り禁止である。ひっそりとした校舎内とは対照的に、雨も上がったグラウンド周辺や校門付近では、野球部や陸上部員が元気にトレーニングをしている。

  夕方、西の空には雲の切れ間に夕日が輝いており、校舎にも明るい光が差し込んでいる。校長室には、昨日華道部の生徒が持ってきてくれた活花が、無味乾燥とした空間に文字通り花を添えている。

 

  本校への入学を目指して、多くの中学生が受検に訪れる。精一杯のおもてなしの心で迎えようと誓っている。

2013年2月5日火曜日

ビブリオバトルへの挑戦

 本日放課後、図書館で第2回ビブリオバトルが行われた。


  前回は、初めての試みとあって司書の主導のもと行ったが、今回は図書委員が司会をし、4名のバトラーをはじめ、図書委員や一般参加者合計15名が参加して行われた。



  有川浩さんの「シアター」、東野圭吾さんの「新参者」、村上春樹さんの「夜のくもざる」、若田光一さんの「宇宙飛行」を、バトラーが順次発表し、参加者からの質問をもとに議論していった。最後に参加者が投票した結果、発表者の明るいキャラクターもあり、「宇宙飛行」が選ばれた。

  読書活動を通して互いのコミュニケーションを深め、読んだ本の感動をいかに相手に伝えていくか、次回が楽しみである。

2013年1月29日火曜日

生徒へのエール

  1、2年生は今日、明日と5教科の確認テスト(実力テスト)である。3年生は並行して後期特編授業が行われており、午前中、校内を歩いていると、緊張感がひしひしと伝わってくる。

  グラウンドでは、近くのたけのこ保育園の園児たちが、保育士さんと一緒に、元気一杯、凧揚げを楽しんでいる。寒さも少し和らぎ、上空は微風、絶好の日和である。

  午後2時、化学の試験が終わると、明日の試験に備え、家路を急ぐ生徒が足早に校門を過ぎ去っていく一方、職員室前では、教員に熱心に質問している生徒の姿も見られる。また、個別に教員の指導を受けている3年生の表情は引き締まっている。

  この一ヶ月がまさに正念場である。一年間の、あるいは三年間の学習の総仕上げのこの時期、「単調な日々の連続に耐えうる精神力」を養いつつ、密度の濃い学校生活を送ってほしい。

  

2013年1月17日木曜日

最後(?)の学年集会

  今日は4限目、3年生の学年集会を体育館で行った。大学入試センター試験を明後日に控え、激励も兼ねての集会である。この後は大学入試もあり、卒業式の予行の日まで全員がこのように集まることは難しくなる。

  集会の冒頭、私から試験に臨む心構えについて、体験も交えながら話をし、「1月、2月はより高い目的意識を持って勉強することで、飛躍的に伸びる。最後まで集中力をきらさず頑張ろう」、と激励した。

  そして話の締めくくりに、昨年この時期、篠原久典名古屋大学教授が中日新聞夕刊の「紙つぶて」欄に書かれた受験生へのメッセージを贈った。

  その後、進路代表や学年代表から訓話や説明があり、生徒は終始真剣な表情で聞いていた。
今がまさに正念場、後ろを振り返らず前を向いて進んでいってほしい。

 

2013年1月8日火曜日

後輩へのメッセージ

  「大切なことは何をするかではなく、感謝の気持ちを持って何かをすることだと思う。感謝することで、小さな思いやりを気づかせてくれることがある。そこに気づいたとき成長しているのだな、と自分は思う」

  3年生の特編授業の一コマを、「自然科学入門」と題して担当してきたが、私が担当する授業は今日で終了した。最後の20分間、受講生に後輩へのメッセージを書いてもらった。冒頭の文はその中の一つである。

 文面から生徒の心情がにじみ出ており、心が暖まる言葉に読んでいて胸が熱くなったる。こういう気持で高校生活を送ってきた生徒を誇りに思う。

 放課後、華道部の生徒が校長室に生け花を飾ってくれた。

  言葉を交わしながら、日常の何気ない活動の中に心和ませるものがあることを、うれしく感じる。


 

2013年1月4日金曜日

三学期の始業

  今日から三学期、朝、体育館では始業式を行った。校歌斉唱後、校長挨拶となり、「やればできる」から「今、目標に向かってやる」への気持の切り換えを強く訴えた。その中で、箱根駅伝の日体大の優勝にふれ、前回大会での屈辱をバネに精神面での強さを見せつけての優勝は見る者の心に強い感動を与えたと、讃辞を送った。

  私の話の後、各分掌の代表者からの話があったが、生徒指導部代表からは、朝、校門で登校指導を行っている際、生徒から、「明けましておめでとうございます」と挨拶されたことが紹介され、生徒の心の余裕、懐の深さを讃えていた。

  始業式後は冬休みの課題テストとなったが、三年生は並行して特編授業が続いている。大学入試センター試験まであと10日あまり、廊下で出会う三年生の表情は引き締まって見える。

 時間を大切に、健康管理に気をつけながら、集中力を切らさぬよう、願うばかりである。
 

正月あけ全開モード

  新年4日、朝、体育館ではバスケットボール部とバドミントン部が、グラウンドでは、陸上部、サッカー部、軟式野球部、硬式野球部が始動している。既に2日から練習を始めているクラブもあったが、多くのクラブは今日から本格的にスタートしている。


  校舎周辺を見回っていると、柔道着姿で校舎周辺道路を走り込んでいる集団が目についた。よく見ると、背中に「宇治山田」と書かれてあり、そういえば毎年、新年の走り込みをしていることを思い出した。

  大学入試センター試験の直前対策模試が今日、明日と2日間行われる。まさに、直前の最後の対策であり、模試の行われる教室棟は張りつめた雰囲気に包まれている。

 校内で出会う教員や生徒と新年の挨拶を交わしながらも、正月気分を一掃し早くも教育活動が全開になっている学校に、新年の誓いを新たにしている。