天候に恵まれ、ぎらぎらと輝りつける太陽のもと、眩しいまでに輝いている美しい海に感動を覚えながら、修学旅行一日目が始まった。平和祈念資料館で見たすさまじいまでの資料、ガマでのガイドさんの胸を締めつけられるような話など、生徒にとっては、戦争と平和について、改めて考えさせられたようである。
二日目は、事前の企画に則り、グループごとに分かれてタクシーに乗車し、海洋体験実習、伝統工芸制作など、体験学習を行った後、国際通りでの研修となった。日中は28℃を超え蒸し暑かったが、夕方には気温も下がり、国際通りを行き交う生徒たちは、昼間の体験学習の疲れも見せず、元気一杯だった。
三日目は、首里城見学から始まったが、ガイドさんの説明に頷きながら、至る所で写真を撮る生徒の笑顔が印象的であった。
照りつける太陽の光を浴びながら、午後、那覇空港を飛び立ったが、伊丹に着いたら、雨が激しく降っていた。帰りのバスの車中は、意外と静かなタイプの曲を歌う生徒が多く、往路のバスでののりの良い元気な曲との落差を感じたが、さすがに疲れている生徒への配慮が、生徒たち自身の中にあったようである。
そういえば、沖縄での車中は、ガイドさんの問いかけに元気で答えながら、説明は静かに聞いており、場面に応じた所作がきちんとできているなと、今回の旅行を通じて実感した。
行きの伊丹空港では、空港職員から、「宇治山田高校の名前を見て懐かしく思った」と声をかけられたことと思い合わせ、校訓でもある「知性・気品・伝統」の重みをずっしりと感じる修学旅行であった。