「まずは、自分の命をしっかりと守ることが大事である。そして、体育館に避難した後、何ができるか考えてみよう。君たちは若く体力がある。負傷した被災者を助けることができるのは、自由に動ける君たちだ」
本日、幼小と合同の避難訓練を行った。体育館に集合した高校生に対して、伊勢市防災アドバイザーである竹内さんからの力強いメッセージが心に響いた。
10時20分、緊急地震テスト放送により、地震の揺れを知らせる放送が全校一斉に流れた。即座に教科担任の指示により、各教室では、生徒が机の下に体を入れる。
本震の揺れ、続く余震の揺れが収まった頃を見定め、10時26分、体育館への避難を指示するため、避難誘導係の教員が、ハンドマイクを持って走る。(停電により放送が使えないとの想定)
地元早修小学校の児童は、小学校のグラウンドから山高坂を上り、校門まで迎えに出た高校生とともに体育館に集まる。たけのこ保育園の園児たちは、途中、迎えに出た高校生に手をつないでもらいながら、本校グラウンドに避難する。
保育園児の手をつないで歩いたり、小学生が先生の指示に従い真剣に取り組む姿勢を見たりして、高校生は命の大切さを改めて想い、危急の場合の対応について、真剣に考えさせられたことと思う。
本校は、海抜21メートルの高台に位置し、災害時の避難場所に指定されている。災害時には、多くの地域住民が避難してくることが想定される中、学校としての対応のあり方を真剣に考える必要がある。訓練後の講話で、竹内アドバイザーから、高校生に何ができるか、非常時の対応について、生徒たちの心を揺さぶるメッセージをたくさんいただいた。
私たちは、人間力を鍛えながら、地域と共に歩む学校として、人的・知的資源の拠点として、これからも歩み続けていきたい。