暖色系の色とりどりの花が、自分を主張しながらも互いの存在を際立たせようとしている。
華道部の生徒が届けてくれた活花には橙色の花があり、これが鶏頭だと知って驚いた。赤やピンクしかないと思っていた私には、この橙色は新鮮であり、その周りの、薄紫のエミールと赤のマロニア、そしてユーカリともども秋の息吹を感じさせてくれた。
薄紫のラベンダーと思った花が、エミールだと華道の先生に教えられ、また一つ物知りになった気がした。「エミールと言えばルソーか」とつぶやく生徒の反応も素晴らしい。
明日は県立看護大学の推薦入試日であり、この活花を前に、最後の面接練習をした。エミールの花言葉は、「変わらない誓い」、「上品」である。看護を目指す誓いを新たに、本校の伝統である「気品」を胸に、試験に臨んでほしい。