1年生の生物基礎の授業、今日は実験である。生物担当教員が兵庫県立大学での研修で手に入れてきた「ミドリゾウリムシ」の観察を行った。
授業の冒頭、教員が順次生徒を指名しながら、ゾウリムシやミドリムシについての基礎的知識や細胞内共生説を確認した後、実験の手順を詳しく説明した。生徒たちは真剣に教員の話を聞きながらも、観察実験にわくわくした気持を持っているのがよく分かった。
説明が終わり、顕微鏡での観察準備が整ったあと、一斉に、食い入るように顕微鏡に向かっている姿がとても印象的であった。
顕微鏡で捉えた姿をスケッチし、気づいた点を5点以上まとめてレポート作成である。生徒たちは、他の生物の教員にも質問しながら、観察とスケッチを繰り返していた。
授業終了後の研究協議では、「生徒全員が先生の説明に視線を向けており、実験の導入の説明も良かった」といった評価もいただいた。
何より今回の実験のための教材作成に労力を惜しまなかった教員の意欲と、それに応えた生徒の輝く反応が素晴らしかった。