2012年12月28日金曜日

年末の学校

  御用納めの今日、特編授業は午前中で終了したが、3年生の教室や演習室では、午後になっても生徒は残って自学自習したり、個別指導を受けたりしている。

  進路室前には、多くの大学のパンフレットや案内が積まれており、室内からは、教員と生徒とのやりとりが聞こえてくる。1月4日、5日の直前模試の準備に忙しそうである。



  校内を回ってみても新年を迎える年末の雰囲気は感じられず、吹奏楽部や合唱部がいつものように練習をしており、体育館では、バスケットボール部が練習試合を行っている。明日も部活動は行われ、自習室での勉強のために登校する生徒もいるようであり、対応する教員は文字通り休みなしである。 
 
  学校にとっては、3月末が一年の区切りの年度末であり、年末年始も継続して子どもたちの活動が繰り広げられることをひしひしと実感し、職員室で熱心に質問している生徒の姿を見ながら、当たり前の日常の継続こそが年末の学校の光景だなと感じている。

2012年12月26日水曜日

冬休みの学校

  冬休み2日目、大学入試センター試験対策の特別編成授業が行われており、生徒は黙々と机に向かい最後の追い込みに熱が入っている。年末は28日までの予定で実施されるが、暖房の効いた教室とは一転、廊下は冷え切っている。

  教室や自習室では、所々で生徒たちが自学自習をしており、グラウンドでは、寒波をものともせず、運動部員が元気に活動しているのも、冬休みのいつもの光景である。

  一年生の教室棟には、啓発のための掲示がなされており、歩いていると目にとまり、ふと立ち止まってしまう。

 

  冬休み明けには課題テストがまっている。そういえば高校生の頃、百人一首の課題が出て遊びながら覚えたものだが、上の句からすらすら言えても、下の句を見て上の句がすぐ出るには、よほどしっかり覚え込まないと難しい。数学で言えば、二次式の展開ができても因数分解はなかなかすぐにできないのと似ている。

  いろんな発想やアプローチをしながら、根っこを押さえた学習をすることが、学力定着にはとても大事なことである。短い冬休みを充実した中味のあるものとしてくれることを願っている。

2012年12月21日金曜日

合唱祭から2学期終業式へ

  昨日の合唱祭は、まさに本校の伝統的行事たるにふさわしい、極めて質の高い内容であった。最高の賞である「プラチナ」賞に輝いた2年E組が歌った「道」は、観客の心に響く合唱であり、終了後、会場から大きな拍手を誘った。また、金賞受賞の2年D組の「ここにしか咲かない花」は、指揮者、伴奏者、合唱者が、演奏を通してまさに一つにまとまっており、舞台からの熱いメッセージが確かに胸に届いた合唱であった。 

  今日は、2学期末を迎え、久し振りに全学年が体育館に集合した。表彰式において、運動系では、陸上部、ソフトテニス部、柔道部の、文化系では、囲碁部、写真部、文芸部の、全国大会や県大会での活躍について、賞状を伝達し活動の成果を讃えた。

  部活動の表彰に続き、明るい選挙啓発ポスター特選(県選管審査)をはじめ、青少年読書感想文や大学主催のエッセイコンテストでの表彰など、日常の学習活動で顕著な成果を収めた生徒の表彰を行った。

  表彰式終了後の終業式では、「大きな夢や目標を持ち、その実現を目指して努力しながらも、高校3年間のそれぞれの時間を大切に、高校生活への満足度を高めていくような活動を展開していこう」と呼びかけた。

2012年12月17日月曜日

大学生とのコラボによる活動的な授業

  三重大学の学生がファシリテーターとして、6つに分かれたグループに1人又は2人ずつ加わり、グループごとに竹内浩三の詩をいかに朗読するか話し合っている。


  本日、5・6限目、2年生の国語の授業の一コマは、早稲田大学の金井景子先生の指導のもと、竹内浩三の詩の朗読となった。授業の冒頭、金井先生から、本時の授業内容の説明があり、その後、協力していただいた三重大学の学生が、詩の朗読を実践披露した。

 
  群読、抑揚のある声のリレーに、生徒たちは驚きながらも新鮮な気持ちで意欲をかき立てられているようである。

 
  初対面の生徒の個性を上手く引き出し、グループごとの成果発表へと見事に結実させていただいた三重大学の学生のコミュニケーション能力の高さは素晴らしいものである。と同時に、授業終了後、金井先生や学生たちから感想をうかがう中で、本校の生徒たちは、自ら考え行動する力を確かなものとしている、と教えられた一日となった。

2012年12月13日木曜日

ミドリゾウリムシの観察

  1年生の生物基礎の授業、今日は実験である。生物担当教員が兵庫県立大学での研修で手に入れてきた「ミドリゾウリムシ」の観察を行った。


  授業の冒頭、教員が順次生徒を指名しながら、ゾウリムシやミドリムシについての基礎的知識や細胞内共生説を確認した後、実験の手順を詳しく説明した。生徒たちは真剣に教員の話を聞きながらも、観察実験にわくわくした気持を持っているのがよく分かった。

  説明が終わり、顕微鏡での観察準備が整ったあと、一斉に、食い入るように顕微鏡に向かっている姿がとても印象的であった。

   
 顕微鏡で捉えた姿をスケッチし、気づいた点を5点以上まとめてレポート作成である。生徒たちは、他の生物の教員にも質問しながら、観察とスケッチを繰り返していた。


  授業終了後の研究協議では、「生徒全員が先生の説明に視線を向けており、実験の導入の説明も良かった」といった評価もいただいた。
  何より今回の実験のための教材作成に労力を惜しまなかった教員の意欲と、それに応えた生徒の輝く反応が素晴らしかった。

2012年12月12日水曜日

良き納税者に

  本日、3・4限目、3年生特編授業の一コマは、外部講師による特別講座で租税教育を実施した。税理士の里中紳二さんに来ていただき、「私たちの生活と財政の役割」と題して、暮らしの中の税、消費税の仕組み等について、詳しくお話しいただいた。


  30名ほどの受講者は、途中、講師から示された100万円の札束や1億円の包みに驚きながらも、使い途を問われて、とまどいながら貯金や車購入といった現実的な回答をしていた。

  7限目のLHRは、どのクラスも合唱祭の練習にあてており、廊下を歩いていると、1・2年生の教室からは、元気に練習する歌声が聞こえてくる。

 

  パートに分かれて、リードする生徒の指示に従って発声の基本から練習したり、録音した曲をバックに楽譜を見ながら声を合わせたり、と教室は熱気に溢れている。 

  どの学年の生徒も、今の自分にできること、今だからこそできること、それらをしっかりとやり遂げてほしい。

2012年12月10日月曜日

大学への扉を開けた出前授業

   「心の健康を考えよう」、三重県立看護大学の船越明子先生の指導で、生徒は、今困っていることやストレスについて、グループで話し合いを進めている。


  受講者が多くなった工学分野では、講義室にぎっしりと座った生徒たちが、「電気自動車の発達と環境問題」について、三重大学工学部の丸山直樹先生の解説に、熱心に聞き入っている。


 
 
  本日の3・4限は「総合的な学習の時間」、2年生は、法学や看護学など希望に応じて7つの分野に分かれ、大学の先生による授業を受けた。

  生物資源分野では、三重大学生物資源学部の水野隆文先生が、「植物で環境をきれいに」のテーマで、植物が物質を吸収し蓄積するメカニズムや、実際に利用されている環境浄化事例について、具体的に話をされた。この分野に関心の高い生徒たちは、難しい内容に知的好奇心を刺激されながら、必死にくらいついていたようである。


  外国語分野では、南山大学の奥田博子先生が、「コミュニケーションとは何か、私たちはどのように『情報』と向き合っているか」、具体例を示しながら生徒に語りかけている。


  教育分野では、皇學館大學の深草正博先生が、「クリエイティヴになるために」のテーマで、生徒と熱心にやりとりしている。授業終了後、「おもしろかったな」と話しながら廊下を歩く生徒たちの感想が全てを物語っている。深草先生には、ここ何年もの間、継続して出前授業に来ていただいており、毎年、生徒たちは楽しみにしている。
 
  法学や経済学は希望者が多く、被服室や会議室といった比較的大きな教室を使用したが、それでも生徒で一杯であった。法学は、三重大学人文学部の前田定孝先生が、「災害時における政府と自治体の役割-なしうることとその限界」のテーマで、経済学は、落合隆先生が、「ゲーム理論と戦略的思考」のテーマで、それぞれ生徒に考えさせる内容の授業であった。

  本日の出前授業を契機に、志望分野を固め、希望する大学への合格を目指してステップアップしていくことを強く望む。

2012年12月7日金曜日

オーストラリアへ夢を乗せて

  本日、夜、オーストラリア語学研修に参加する生徒の保護者の方々に来ていただき、説明会を行った。20名の生徒は、隣に座った保護者の方々とともに、研修の日程や内容、現地の状況などの詳細な説明を終始熱心に聞いていた。

  
  子どもの背中を後押ししていただいた保護者の方々に感謝しつつ、成長へとつながる貴重な体験となることを期待している。

  出発は3月16日である。それまでに、参加者全員で事前研修を幾度となく行う予定である。「ホームステイを通してオーストラリアの文化や習慣、考え方などを学びたい」、と参加者の多くが事前に提出した作文に書いていた。

  語学研修も3年目となる。今回の研修を機に、多くの生徒が国際交流や国際理解について、考えを深めていってほしい。
 

期末テストを終えて

  期末テストも今日で終了し、3年生は大学入試センター試験に向けいよいよラストスパートである。来週からは特別編成授業となることから、テスト終了後、体育館で学年集会を行った。



    教務部代表から特別編成授業について、進路指導部代表から大学入試の直前対策について話があった後、学年代表が全般的な諸注意を行った。生徒は皆テストの緊張感を持続させながら真剣な表情で聞き入っていた。

  午後になると、寒さをものともせず早速部活動に汗を流す生徒たちで、体育館やグラウンドは活気が溢れている。

  日毎に寒さが厳しくなるが、生徒たちはそれぞれの置かれた状況をしっかりと見定め、「今」を全力で過ごしてほしい。