2012年8月7日火曜日

絆のリレー

   「映像や写真を見て分かることはあるが、現地へ行き、活動や作業を通して人と触れあう中で、初めて実感できることがたくさんあった。」

  「ボランティア活動は人のためではなく、自分のための活動であり、そこで得たものを人に伝えていくことが使命でもある。」

  「見た目にはきれいに見えても、海岸の砂を篩にかけると金属やガラスの破片が出てくる。一歩ずつ粘り強く続けていかねばならない。」

 「子どもたちの笑顔や、『ありがとう』の言葉に感動し、元気をもらった。」

 「アルバムカフェやポスティングなど、活動の目的の真意をきっちりと把握し、コミュニケーションを取っていくことの大事さを学んだ。」


 7月末、岩手県山田町への復興支援ボランティア活動に参加した生徒たちから、次々と発せられる言葉は、そのどれもが実体験に根ざした中味のこもったものであり、聞いている私の胸にずっしりと響いた。

 活動を終えてから10日ほど経ったが、それぞれの心の中には、山田町での体験が強く刻まれており、これらを、どう咀嚼してみんなに伝えていったらよいのか、考えているようでもある。

 今日、午前中、1時間余り、校長室で活動報告を受けたが、生徒会執行部のメンバーの、「芯の強さと懐の深さ」を感じ、これこそが「確かな学力」だと確信した。

 今後、全校集会や文化祭などを通して、全校生徒に体験活動をどう還元していくのか、「絆」の連鎖をどうつくっていくのか、生徒たちと協力して取り組んでいきたい。