2012年2月29日水曜日

卒業式前日

今日は、午後から全校生徒が体育館に集合し、表彰伝達、皆勤賞の表彰、卒業式の予行と順次行った。皆勤賞は、高校3年間、無欠席、無遅刻、無早退の生徒への表彰であり、44名もの生徒が受賞した。

  本来ならば、明日の卒業式において、保護者の方々も見守る中で表彰してあげたいのだが、式全体の時間を考えたうえ、本日の表彰となった。表彰状と記念品を授与した後、私から、「皆勤賞は、全ての賞に勝る価値あるものであり、強い精神力と周囲の方々の支えがあればこそ、ここまでこれたと思う。今後、社会に出ても大きな財産となる。胸をはって卒業してください。」と激励の言葉を贈った。

 式の予行は、同窓会長やPTA会長を教員が代行するなど本番さながらに行い、司会のてきぱきとした進行も相まって、適度な緊張感を持ちつつ終えることができた。

  昼からは雨もやみ、少し寒さも和らいできた。明日は、来賓や保護者が多く参列される。出席された方々の心に残る卒業式となるよう、そのためには、万感の思いを込めた式辞を心がけなければ、と今日も沈思熟考である。

2012年2月28日火曜日

卒業式前々日

卒業式を明後日に控え、3学年の担任は、卒業アルバムや同窓会記念品等、卒業生に渡すものの確認に忙しい。皆勤賞は、明日の卒業式予行の際に渡すので、その確認も澄ませ、あとは当日を待つのみとなった。

 授業終了後、いつもより掃除の時間を長くとって、在校生が3年生の教室をきれいにするなど、生徒たちも、式の準備に余念がない。各クラブとも後輩たちが、先輩への感謝の念を伝える準備に忙しいようである。

 午後には、本校の前身である宇治山田中学校の同窓生の方が数名本校を訪れ、プラチナホールで記念誌発行の最後の仕上げを行っていた。卒業後65年を経て、なお矍鑠としておられ、会話をしながらも、旧制中学校の「剛毅の気風と高潔な品性」がひしひしと伝わってくるのが、頼もしい限りである。

 今年の卒業生には、今後は同窓生の一員として、いろいろな場面で世代を超えて繋がっていってほしいと願いつつ、私はといえば、式辞の推敲に頭を悩ませている。

2012年2月27日月曜日

重要な基礎固め

先週金曜日は、灘中学校・高等学校の木村達哉先生をお招きし、研究・公開授業、生徒対象講演会、保護者・教員対象講演会と、英語実践力強化の一日となった。

 高校で英語を学習する意義、何を目指し、何を目標として英語を学ぶのか、英語の授業でのクイックリターン練習等々、木村先生のパワフルな熱い口調での話は、生徒の心に深い感動を呼び起こしたようである。私自身も校長室でお話しを伺い、また、講演会で具体的な実践事例をお聞きし、学習の基礎固めの重要さを改めて実感したものである。

 どうすれば生徒を伸ばしていけるのか、教員が生徒に教えていかねばならない最大のポイントはどこにあるか、等について校内で認識の共有を図り、生徒に向かうベクトルをそろえることが、まずは私自身にかせられた課題である。何事に対してもそうであるが、一本筋の通ったぶれない方針が、生徒にとっては最も大事である。

 国公立大学の二次試験を終え、今日は何人かの生徒が明るい笑顔で報告に来てくれた。高校入学時の笑顔が、高校卒業時にはさらに輝きをみせるよう、学校経営品質を向上させたい。

2012年2月21日火曜日

登校風景

今朝は、山高坂の下の交差点で、生徒指導担当教員と一緒に登校指導を行った。自転車通学の生徒が大半だったが、JR山田上口駅から歩いてくる生徒や、近鉄宮町駅から歩いてくる生徒、さらには保護者の車で送ってもらっている生徒と、登校の形態は多様である。

 途中、三重交通のスクールバスが数台止まったが、着く直前までぐっすりと休んでいる生徒もいるようで、バスから降りてくる生徒の表情は心なしか疲れているように感じられた。それでも、急な坂道を200メートルほど登って校門に着く頃には、学校モードに切り替え、校門前で指導している教員にも元気に挨拶をするのであろう。

 伊勢市内はもとより、南勢・志摩、松阪・多気方面からも多くの生徒が通学しており、通学範囲は極めて広く、通学時間が2時間近くかかる生徒もいる。

 こうした生徒たちの意欲に応えるためにも、生徒の学校生活への満足度向上、生徒・教職員双方が満足感あふれる学校づくりを目指し、継続的な改善活動に取り組んでいきたい。

2012年2月14日火曜日

雨の放課後

雨の日の放課後は、校舎内のあちらこちらで、所狭しと運動部員が練習している。これも雨天練習場がないためでもあるが、こうした光景を見る度に、何とかしてやりたいとの気持が募ってくる。

  写真部や合唱部、書道部など文化部は活発に活動しており、着実に成果を挙げ続けているが、それに負けじと運動部の活動も活気を帯びてきており、「文武両道」の伝統が息づいているのが肌で感じられる。

  この冬を乗り切り、3月の学年末のテストを終えると、いよいよ、新入生の入部を心待ちにしながらも、上級生としての自覚を高め、練習の質量ともに充実してくる時期となる。

 厳しい練習環境をものともせず、熱心に練習を続ける生徒を頼もしく思いながら、暗くなってきた雨空を見上げ、天気の回復を願っている。

2012年2月10日金曜日

挨拶

私は毎朝、登校の途中、裏門に向かう急な坂道を歩くが、坂の途中で、あるいは門に入ったすぐのところで生徒とよく出会う。今日も、私の姿を見かけると、立ち止まって一礼しながら、「おはようございます」と大きな声で元気よく挨拶してくれる生徒がいて、こちらも思わず姿勢を正してしまう。

  昼間に校舎内であったり、放課後、部活動帰りの生徒にあったりすると、歩みを一旦止め、「こんにちは」とか「さようなら」とか挨拶してくれる生徒が結構いる。自然と身につけているのであろうこうした態度・所作からは、知性と気品が自ずと伝わってくる。

 「気高き品性」は、本校の前身である旧制宇治山田高等女学校の校訓であり、100年以上の長きにわたって脈々と受け継がれてきた伝統の精神でもある。

 2月、3月は、教員にとって、大学受験の指導や高校受検の対応にと、とりわけ忙しい日々が続くが、こうした伝統が、これからも子どもたちに受け継がれていくことを願ってやまない。

2012年2月7日火曜日

高校受検の始まり

立春を過ぎ、今週は雨で始まった。先週は寒い日が続き、昼間でも中庭の池が凍ったままであったが、月曜、火曜と先週に比べて暖かい日が続き、ほっとしたのもつかのま、今日は寒さが戻り、夕方には雪がちらついてきた。

 明日の前期選抜の実施に備え、午後から大掃除や会場準備を行ったが、生徒は自分たちの受検の頃を思い出してか、中学生を暖かく迎えようとの気持で、真剣に取り組んでいた。

 放課後には、野球部やサッカー部、陸上部の部員が、雪の降りしきるグラウンドで元気に活動しており、寒さを吹き飛ばすほどの熱気が伝わってくる。

 明日は多くの受検生が来校する。大学入試に挑む生徒の気持ちに思いをはせつつ、高校受検に臨む中学生をあたたかく迎えてやろうと、校舎内をまわりながら気持を引き締めた。