期末試験3日目の今日、午後になると校内はひっそりとしている。ほとんどの教室では、生徒数人が残って、明日の試験に備え熱心に勉強している。
中庭の、2年生の教室棟の窓越しに見える紫陽花も色あせてきたが、代わって枇杷の木の下では、青みがかった薄紫の可憐な花が、その存在を主張している。花を愛でる心のゆとりを生徒に語りかけているように見える。
夕方になると、職員室前で質問している生徒の姿も見えなくなり、5時を告げる「夕焼け小焼け」のメロディが地域のスピーカーから聞こえてくる。
あと、2日、試験勉強に集中して取り組みながらも、こういう時にこそ豊かな感性を育む気持ちを大事にしてほしいと願っている。