2012年3月1日木曜日

答辞に込められた想い

本日、来賓16名の方々にご臨席を賜り、第64回卒業式を挙行した。クラス担任が、こみあげる気持をおさえながら卒業生一人ひとりを呼名した。私は、壇上で20分間ほど、呼名された一人ひとりの姿を追いつつ、3年間を振り返っていた。

  ふと我に返ると、司会者が卒業生代表の名を読み上げていたので、卒業証書授与へと気持を切り替え、代表者に全員分の想いを込めて手渡した。

  式辞、祝辞、来賓紹介があり、その後、在校生総代による、きびきびとした、凛とした中にもさわやかさを感じさせる送辞に続き、卒業生総代の答辞となった。高校生活で、試行錯誤し悩みながらも、仲間や教職員の支えや繋がりの中で、自己を確立していった様子がよくわかる内容であった。自分の3年間を振り返りながらも、卒業生全員の気持がそこに重なって見えるものであり、周りの方々への感謝の念がにじみ出ていた。

  相対する私は、総代の表情を見ながら、この答辞を聞いている職員の気持に思いをはせ、感極まるものがあった。山高での教育を通して、私たち教職員と生徒の思いがつながった、まさに『絆』への昇華である。