2011年11月29日火曜日

多様な個性

本日から全学年で中間試験が始まった。校内をまわっていると、廊下に出されている鞄の上に、赤線が引かれたページを開けたままにして、教科書が置かれているのが目にとまった。試験開始直前まで、粘っていたのだなと想いながら、ふと隣を見ると、膨らんだ鞄がしっかりと閉じられて柱に寄せられていた。

 人それぞれ、個性は多様であり、それらの「よさ」を大事にしながら伸ばしていけるよう支援していくのが教員の役割でもあるな、と生徒の姿に思いをはせながら肝に銘じた。

 午後からは、自習室や図書室で勉強している生徒も多くいて、中には、電車やバスの待ち時間があるため利用している生徒もいるようである。勉強と部活動とを両立させている生徒も本校には多いが、限られた時間を有効に活用している人たちに拍手を送りつつ、責任感の重さを身にしみて感じている。

2011年11月28日月曜日

生徒へのエール

国公立大学の推薦入試が、この土日で一段落し、朝から、数名の生徒が受験報告に来てくれた。面接や口頭試問の練習にかかわった生徒たちで、合格発表までの不安があるものの、ほっとした安堵の表情も見られた。

 私から、「センター入試まであと1ヶ月半となり、最後の追い込みにもう一踏ん張りだな」、と激励したところ、「推薦入試の合格発表があったらまた報告に来ます」、と言って去って行った生徒たちの表情が明るかったのが印象的であった。

 既にAO入試や推薦入試等で合格した生徒も、高校生活の最後までしっかりと勉強していこう、という雰囲気が3年生の中にはある。今週の定期テスト終了後は、進路希望に応じた特別編成授業が始まるが、中味の濃い指導・支援内容とすべく、私も含め職員の力量が試されるところでもある。

 心して対応しなければ、と気持を引き締めながら、去っていく生徒の後ろ姿を見送った。

2011年11月25日金曜日

冬の訪れ

来週から後期中間試験が始まる。ここ数日、急に冷え込んだこともあり、廊下を行き交う生徒も寒そうにしている。体調不良で保健室を訪れる生徒も増えてきており、うがいの励行やマスクの着用、睡眠時間の確保など、きめ細かな指導を行っている。

 1階の渡り廊下などは、外気が直接吹きつけてくるので、校内を巡回していると、教室や職員室との温度差があまりに大きいことに驚くほどであるが、年が明けると、まだまだこの比じゃないと、何やら先がおもいやられる始末である。

 職員室前の廊下で、教員に対して熱心に質問していたり、昼休みに体育館で元気いっぱい走り回ったりしている生徒の姿ををほほえましく思いながら、冬の訪れを実感しているこの頃である。

2011年11月17日木曜日

間近に迫る推薦入試

今週末から国公立大学の推薦入試が始まる。本校からも、少なからずの生徒が出願しており、小論文や面接指導も佳境に入っている。放課後になると、最後の仕上げにと、校長室にも生徒が緊張の面持ちでやってきて、面接や口頭試問の練習を繰り返している。

 北海道から九州まで、全国各地の大学の希望する学科への合格を目指し、校長室や職員室はもちろんのこと、校内の至るところで、生徒と教員の対話が繰り広げられている。

 事前に渡された資料だけに止まらず、自分で各大学の状況を調べながら、質問項目を考えていると、若い頃に立ち返ったようで、生き生きとしてくるのが不思議である。

 今が踏ん張りどころと、学習に熱心に取り組んでいる生徒と、それに応えるべく支援に力を注いでいる教員を目の当たりにし、これこそが「満足感溢れる学校づくり」の根本だな、と学校経営への意欲をあらたにしている。

2011年11月14日月曜日

駅構内にこだまする歌声













12日(土)午後2時30分より、近鉄宇治山田駅待合室で、本校合唱部のミニコンサートが開かれた。本年度2回目の催しであり、市民や観光客、中学生など前回よりも多くの方々に参加いただき、心に残る曲やなつかしい曲などが次々と演奏され、30分間がまたたくまに過ぎ去り、盛況のうちに幕を閉じた。

 前回は、3年生も含め30名ほどの部員がいたが、今回は3年生の引退後であり、20名弱の部員での合唱となったものの、人数の少なさを感じさせないほど迫力のある歌声であり、駅構内に合唱がこだましていた。

 本校校歌に始まり、AVE MARIA、ディズニーのメロディより3曲、グリーンピース、あかとんぼ、ふるさと、線路は続くよどこまでも、など10曲程度が、合唱部顧問のミニ解説に続いて披露された。

 最後の曲の演奏が終了した後もその場に残っておられる方々が多数見えたので、会場の雰囲気を察して、顧問が、「もう1曲演奏します」といって、別の作曲家による「AVE MARIA」を披露し、大きな拍手に包まれ、心に余韻が深く広がる中でコンサートが終了した。

 こうした地域連携活動を通して生徒は大きく成長するものであり、準備をしていただいた宇治山田駅職員の方々への感謝の気持を忘れずに、今後も精進していき、3月の文化部発表会で大きな花を咲かせることを期待している。


2011年11月9日水曜日

生徒会交流への期待

 昨日から、生徒会執行部の生徒7名が、始業前と昼休みに、校内で募金活動を行っている。9月の台風12号により大きな被害を受けた紀南高校を支援するため、被害の状況をパネルで示しながら生徒や教職員への協力を呼びかけている。
 
 後期の執行部にとっては、12月の合唱祭の企画・立案と並行して取り組む本格的な活動のスタートでもあり、放課後、募金箱を持って校長室にやってきた生徒に、こうした自主的な活動へのエールを送った。

 本校では、私も含め数名の教員が、9月に紀南高校の復旧支援のボランティア活動を行っており、被害の状況をいろいろな場面で生徒に伝えてきたが、今回の募金活動を通して、双方の生徒会同士の交流が始まることを期待している。